すべての「いのち」のために

日本SRGM連盟代表・日本アニマルライツ連盟理事・日本優生思想研究所研究員の日野智貴のブログです。いのちに線引きする「優生思想」に断固反対!(記事内容は所属団体の公式見解とは無関係の個人的見解です)

真に問題なのは「右傾化」ではなく「保守層の劣化」だ!――「浦和差別的横断幕」問題について


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私は、「真正保守」の高校生、を目指しているのであるが、今日の新聞の一面に、Jリーグが、浦和レッドダイヤモンズに対して、「無観客試合」という、これまでに出された中では、最も重い処分が下されていたことが載っていた。

しかし、私が読んだのは『朝日新聞』であるが、本来ならば、もっとも、こういった「差別問題」について積極的に報ずる義務のある、リベラル派の『朝日新聞』が、この問題について、きちんと報道していないのである。

なので、「保守派」の私が、この事件の詳細を、このブログで報じることになる。

この事件も、「日本右傾化」と関連して言われることが多いが、『朝日新聞』の対応を見ると、むしろ「日本の劣化」が進行しているようである。

この問題は、2014.3.9に行われたJリーグ 浦和レッズサガン鳥栖戦において、スタジアムコンコースのゲートにて、"JAPANESE ONLY"という差別的な横断幕が掲示されたというものである。

これを問題視した浦和レッズのサポーターが、浦和レッズの運営に対して、この差別的な横断幕の撤去を求めたにもかかわらず、そのまま放置し、試合終了後まで掲示を続けさせ、さらに、呆れたことには、これを撮影しようとした抗議者に対して「問題になるから」と写真撮影を拒もうとしたのである。

この事実の隠蔽めいた発表をしたクラブ側は、公式サイトにて、あたかもすぐに撤去したかのような発表をなし、これが事実と違うとネット上で非難を浴びると、試合終了後まで掲示したことを伏せたまま、時間だけを書いた訂正に近い発表をしたのだ。


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 私も小学校の頃まではサッカー部に所属していたが、中学に進学すると、書道部に移転した。理由は、「サッカー部はヤンキー部」と言われるほど不良が多かったからであるが、どうも、私がかつていた中学だけでなく、浦和レッズにも、ヤンキー並みの知能しか持たぬものが多いようである。

不特定の人間が出入りするゲートに書かれた"JAPANESE ONLY"は、まったく言い逃れができないほど明確に「日本人以外お断り」を示す言葉であるということすら、理解できないのであろうか?

この件については、私も抗議のネット署名に署名したが、やはり、問題は「右傾化」ではなく、「保守派の劣化」である。 これが、もしも、「従軍慰安婦存在論者お断り」だったら、「大義」はあるし、私も賛成していたでだろう。

彼らは、「正義」の問題、「現実」の問題、「好き嫌い」の問題、そして、「善悪」の問題が、区別できていないのだ。

つまり、自分の好きな現実しか見ず、好きなことが「正義」であり、「善」だと思っている。

これは、子宮頸がん予防接種の問題、小沢一郎国策捜査問題、台湾問題、堕胎問題、憲法問題、その他、さまざまなことに当てはまる話である。理屈が通じない人間、或いは、自分の誤りに気付くことのない人間は、この区別がついていないことが多いのだ。

それも、「好き嫌い」の「感情論」であるから、本人にはまったく悪気がない。知らずに犯す罪は知って犯す罪よりも大きい、という道理を知らないのである。

日本人の劣化を、よく表している事件である。


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【追記】

なお、ここで残念な話をさせていただきたい。

私はこの差別横断幕に抗議するネット署名に賛同したが、群馬県内の大学に通う大学生から、「レイシストのくせに、偽善者だ」という旨のメッセージが送られた。

しかし、その大学生は、外国人参政権反対派であり、私は、条件付きではあるものの、容認している。このこと一つとっても、左右を問わず、日本は劣化をしている証左となるであろう。