麦芽コーヒー(コーヒー豆乳)の思い出
今でこそヴィーガニズムを実践している私ではあるが、高校生ぐらいの頃は実は牛乳が好きだった。
肉食自体は小学生の頃から否定的だったのだが、牛乳に関しては「命を奪っているわけではないからいいじゃん」という感覚で、牛乳が健康に悪いという情報についても半信半疑だった。
そんな私の好物はコーヒー牛乳だった。コーヒー牛乳は私の大好物だった。
これでも食事についてはあまり我儘を言わないように努力はしていたが、飲み物についてはどうしても好みが出て来る。
ある日、母が私に「これの方が健康にいい」と言って麦芽コーヒー(コーヒー豆乳)を薦めてきた。
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だが、その頃の私は豆乳があまり好きではなかった。
味が嫌いという訳ではない。ほとんど飲んだこともなかった。
ただ単に「牛乳の代用品」というイメージしかなく、しかも牛乳を飲むことが問題だとはまだ気づいていなかったのである。
恥ずかしいことにそれが大学に入ってからも続いた。
愛深い私の母は私に度々麦芽コーヒーを送ってくれた。だが、私はそれを一応飲みはしたものの「どうしてこんなものを送るのだろう?」という思いがあった。
母は光明思想の講師で、今は兵庫の「生命の教育」の普及団体の副会長として活躍している。私の幼い頃から環境問題や生命倫理問題について勉強されており、幼い私にも肉食や家畜産業の問題点を指摘していた。
その母は恐らく乳牛が酷い扱いを受けている現実も知っていたのだろう。私が愚かで母の愛にまだまだ気付かなかったのだ。
しかし、母が送ってくれた麦芽コーヒーは確かに美味しかった。
実はカルピスが私の好物であった。それを避けるようになったのは、偶然としか思えない。
ベジタリアンになってからも暫くは乳製品だけは続けていたのだから、無知とは怖ろしいものだと思う。
平成29年(西暦2017年、皇暦2677年)6月3日、憲法討論会の打ち上げで行った店でカルピスを何杯も飲みまくった。
私はその頃は既にヴィーガニズムにも触れていて、ヴィーガンを目指してはいたが、乳製品についてはほとんど真剣に考えていなかったのである。
ところがこの日の帰り道、いきなり私の脳内に「これで良いのか?」という考えが浮かんだ。
「乳製品を呑むのは良くないことではないのか?」
いきなりの罪悪感のようなものが湧いてきたのだ。
不思議な感覚だった。多分、ヴィーガニズムに触れていて私の潜在意識は乳製品の問題にも無関心ではあってはいけないと警告していたのだろう。
そもそも私はお茶以外の飲料は日常ではあまり飲む習慣はなかった。
節約のため、というのが大きい。ジュースなど手の届かないものであり、カルピスも好物とはいえ実際にはほとんど買ったことはなかった。
とはいえたまには買っていたのだが、その疑問が湧いてからはカルピスを飲まないようにした。
そしてヴィーガニズムを実践しよう、と心に決めた。
そんなある日、店を歩いていると久しぶりにジュースが飲みたくなった。するとキッコーマンの豆乳飲料シリーズが目に入った。
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その中にかつて母がくれていた麦芽コーヒーもあったのだ。
母の判断は間違っていなかったんだな、と思いつつ「豆乳飲料バナナ」と「麦芽コーヒー」とがヴィーガン対応であることを確認した上で購入した。それ以来、これは好物となっている。