すべての「いのち」のために

日本SRGM連盟代表・日本アニマルライツ連盟理事・日本優生思想研究所研究員の日野智貴のブログです。いのちに線引きする「優生思想」に断固反対!(記事内容は所属団体の公式見解とは無関係の個人的見解です)

"守らせる気のない法"は「例外なく」権力者に利用される宿命である

世の中には、人の道に反する法というものが、あります。

例えば、お世話になった後援会の人がなくなっても、政治家は、香典を送っては、いけません。(本人が直接葬儀に参加していたらOKというのは、行政の判断でそうなっているだけです。)

そこまでいかなくとも、例えば、貴方は、『道路交通法』という法律を、ちゃんと、守っていますか?

え?車の免許は持っていない、って?

私もです。じゃあ、貴方は『著作権法』をちゃんと、守っていますか?

コピー動画を見たことはないの?パロディ動画をネットで見て、笑ったことは?ドラマの映像がネットで投稿されているのを見たことは?二次創作の小説を書いたことはないの?

あ、最後のたとえ、小説を書いたことのない読者の方には、意味が分からなかったかもしれません。

それでは、例えば、路上ライブや路上募金活動、街頭演説に道路使用許可が必要だと、知っていましたか?

いや、厳密には、混雑時以外には不要なのですが、近隣住民から苦情があると、すぐに警察がやってきます。路上ライブをツイキャスで配信していると生逮捕、という事件も過去にありました。

道路交通法』は、道路使用許可に限らず、制限速度の問題とか、そういう、権力の判断次第で、恣意的にーーあ、こういうと、誤用だという指摘が来るらしいから、言いなおそうーー意図的に、国民を逮捕するための規定があります。

普段は、少々制限速度を超えても捕まらないのに、年末になると一気に厳しくなる理由を、知らない人は、いないと思います。

そう、警察官という、権力者が、点数稼ぎをするためですよね??

私は、『公職選挙法』や『政治資金規正法』も、そういうほうだと思っています。

以上の話を前提にしたうえで、ふのい先輩のブログについて。

fnoithunder.hatenablog.com

ここには、次のように書かれてありますね。

 一般原則を立てて、やれたらいいんだろうけどね。無理なんですよ人間には。いわゆる「ネガティブリスト式」の法律でやるしかない。そこから外れるもの、ズルする奴は絶対に出てくるので、そこは適宜考える。便宜でやるしかないんです。っていう話を考えてみたが、説得力のある話としてまとめることができない。のでまたいずれ。

 今日は「ネガティブリスト」って書いてみたかっただけです。禁止事項の羅列が「ネガティブリスト式」。リストに書いてないことはやっていい。逆に許可事項の羅列が「ポジティブリスト式」。リストに書いてないことは全て禁止。ポジティブリストってすごい不自由なのです。奴隷や家畜のための法みたいな感じです。政治家をポジティブリストで拘束するか?

これ、私には、ふのいさんが、ネガティブリストの意味を間違えているようにしか、思えないんですよね。

ちょっと、私の文章も乱文になりますが、ふのいさんには、私の言いたいことは伝わると思います。読者の皆さん、私の以下の記事で意味不明なことがあれば、コメントください。

ネガティブリストの考えは、要するに、法律で禁止されていない限り、何をしてもいい、ということ。

ところが、権力が「便宜」で取り締まれるようにしたら、ダメなんですよ。

刑事に関する法は、とにかく、わかりやすくなければならない。

過去に、『青少年愛護条例』違反で捕まった被告人に対し、裁判官が「この条例における淫行の意味があいまいである。よって、今回の起訴は憲法違反であり、無罪!」とかいう判決を下したことがあるそうですが、それがいいかどうかはともかく、そういう判決が下るほど、法には厳格さが求められるわけですよね。

なのに、『公職選挙法』を見ると、例えば「脱法行為の禁止」とかいう条項がある。

なんですか、このウルトラCは。(苦笑)

そういう条項は、『麻薬取締法』に入れてください。そうすると、「危険ドラッグ」が「脱法ドラッグ」と呼ばれることは、なくなりますから。(笑)

とにかく、「脱法行為はダメ!」とか言っちゃうと、多くの経営者は脱税容疑で捕まりますよね??

私はねえ、法の抜け穴を破ることはダメだが、法の抜け穴をくぐることは赦される、と思うんですよ。

法を破って人を助けることはダメだけど――それは「善人による暴力」です――法の隙間から人を助けるやつは、素晴らしい、と、そう思っているわけです。

例えば、政治家は寄付ができないから、募金に参加することはできないわけですよ。

それじゃあ、奥さんが代わりに募金をする――厳密には、募金は集める側の言い方で、送るほうは寄付だそうですが――政治家の方が、途上国の飢餓で苦しむ子供たちを助けようとしても、1円もお金を出せないから、奥さんの名前で出した、とすると、それは、もう、素晴らしい行為ですね。

だけど、それは、「法の抜け穴を潜る」行為である。それが、どうした、という話です。

今ある法が、おかしい。だけど、日本は、法治国家なのだから、法を破ってはいけない、だから、法の抜け穴を潜れ、と、これ、はっきり言って、義務教育で教えないといけないことだと思いますよ?

ほら、小学校で「自分の身は自分で守れ」とかいう馬鹿なことを教えていますけど、日本は法治国家なんだから、サルが天下を統一したころから、既に、自力救済は禁止なんです。自分の身を自分で守るのは、NGなんです。

だから、そういうことを教える暇があれば、順法闘争のやり方を教えないと、いけない。

そういや、以前、ネット上で「性的同意年齢が13歳なのは、ロリコン差別だ!」とか騒いでいる人がいましたけど、あんたら、「上に政策あれば、下に対策あり」という言葉を知らないのか、と。

確かに、小学生と付き合うと、キスやハグをするだけで、強制わいせつ罪ですよね。

じゃあ、手をつなぐだけにすれば、いいじゃん。本当に愛し合っているなら、それで我慢しろ、という話。

学校でいじめが発生した際、下手にいじめっ子に報復すると、こちらも犯罪者になる。じゃあ、どうしたらいいのか、どういうやり方だと、合法的に、いじめっ子を懲らしめることができるのか、それを考えないと。

或いは、会社の社長がブラックだった、とする。その時に、怒って社長を殺してしまう人間は、馬鹿。

確かに、ブラック企業の社長には生きている価値はないと思うけど、合法的に懲らしめる方法は、いくらでもある。

で、こういう「脱法行為」を、警察は、取り締まっては、いけない。

 

あ、話がかなりそれましたね。

で、だからこそ、こういう『道路交通法』とか『政治資金規正法』みたいな法律は、さっさと、廃止にしないといけないんですよ。

権力者のためだけにある、法律ですから。

道端に、誰も守らない制限速度の看板が存在する理由は、警察官が点数稼ぎをして、年末やお盆の時にボーナスをもらうためです。『公職選挙法』や『政治資金規正法』も、同じようなもの。

まぁ、私は、それでも、『公職選挙法』や『政治資金規正法』は、ちゃんと、守りますけど、かといって、「守れなかった人」を責める気には、なれない。

髙木大臣の香典騒動とか、あれ、法的には問題だけど、倫理的には、全く問題ないからね。

小沢一郎先生の陸山会事件だって、土地の購入の時期がずれていたことをもって「政治とカネ」の問題に仕立て上げた馬鹿なマスコミがいたけど、単なる期ズレ――「事務とカネ」?――の問題を、犯罪にしてしまう、今の法律の方がおかしいだろ、常識で。

無論、権力に付け入るスキを与えないために、私は法を破ることは、しない。一生懸命、法の抜け穴を潜って、世のため、人のために、活動するつもりです。

だけど、法を破った人間が、すべて、悪人だとは、思わないんだよな。

二次創作作家は、すべて悪い人なのか、というと、そんなことは、ありませんから。