すべての「いのち」のために

日本SRGM連盟代表・日本アニマルライツ連盟理事・日本優生思想研究所研究員の日野智貴のブログです。いのちに線引きする「優生思想」に断固反対!(記事内容は所属団体の公式見解とは無関係の個人的見解です)

「ヴィーガンを潰す」発言のホリエモンは今でも「反天皇制」論者――「ヴィーガン=エコテロリスト」という印象操作に騙されるな!

 かつて堀江貴文氏(通称・ホリエモン)が「ヴィーガンを潰す」と発言したことが話題となりました。

 そもそもホリエモンヴィーガンが健康に悪いとか言っていましたが、そもそも健康目的の菜食主義者ヴィーガンとは言わないので、ホリエモンヴィーガンが何かもわかっていないバカなのか、それとも自分の主張が嘘だと判っていて家畜産業か医療利権複合体か、あるいは大の仲良しである竹●平●さんあたりからお願いされてデマを拡散したのかはわかりませんが、いずれにせよ、論理的なヴィーガン批判ではなく「まずヴィーガン否定ありき」のツイートでした。

 ところで過去にホリエモンは現職の大臣であった竹●平●さんの支援を受けて選挙に立候補したこともあります。

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 これがホリエモンを選挙で応援する竹●さんの写真です。

 ホリエモンを単なる変わり者の実業家だと思い込んでいる人もいるかもしれませんが、このことでもお分かりのように彼は決して政治的に中立の人間ではありません。

 現役の大臣と仲良く選挙活動をしているわけですから。

 ご存知の方も多いでしょうが、竹●さんは新自由主義という政治思想に立っています。そしてこの竹●さんの経済政策で稼いで、ちょっと調子に乗って逮捕されたけれど全然懲りていないのがホリエモンです。

 単なる変わり者の実業家だったら私もブログで槍玉にはあげませんが、なんせ今の安倍政権にも近い竹●さんと近い方ですから(安倍政権樹立後もホリエモンと竹●さんは仲が良いです)、アンチヴィーガニズムの人間の代表として彼を挙げて何ら問題はないでしょう。

 このホリエモン、こんなツイートをしていました。

 

 

 恰もヴィーガンがテロリストになる危険性が高い、とも言いたげですね。

 こんなホリエモンの発言を見るとヴィーガニズムはどんな危険思想なのか、と思われてしまいます。

 ところで、実は先ほど写真を載せた平成17年(西暦2005年、皇暦2665年)の選挙でホリエモンは「天皇制には違和感がある」と述べていました。

 そのような候補を応援した竹●さんの人格も問われますが、まぁ「違和感」だけだと「バカの感想」ですむかもしれません。

 しかし、その後も彼は「大統領制を導入して天皇制を廃止すべき」と述べるなど、単なる「違和感」に留まらず積極的に「反天皇制」発言をしています。

 そしてそれは今も続いているのです。去年にもこういうツイートをしていました。

 

 

 

 

 さて、ヴィーガンがテロリストになるかのように印象操作していたホリエモンですが、この発言はそのまま自分に返ってきます。

 一部のヴィーガンが過激化しているからそうなる前に芽を摘むべき、という理屈は当然、過去に様々なテロを行ってきた反天皇制論者にも適用されます。

 反天皇制論者がテロを起こす前にホリエモンような芽を摘むべき、という理屈も成り立つわけです。

 現在、ヴィーガンの印象を下げるために「ヴィーガン=左翼」という情報操作が行われています。

 「反原発=左翼」というのと同じ論理ですね。日本で左翼というと「反天皇」をイメージしますから、かなり印象が悪くなります。

 しかし、速水健朗さんとか言う人が一生懸命「ヴィーガン=フード左翼」というデマを弘めている間に、私みたいな人間が「ヴィーガンこそが真のフード右翼だ!」と言い始めて、さらには反天皇制論者のホリエモンが「ヴィーガンを潰す!」と発言してアンチヴィーガニズムの人たちは見事にオウンゴールを決めてしまいました。(もっともホリエモンは右翼でも左翼でもなく、単なる自己中の癖に政治に首を突っ込む厄介者だと私は見ています。)

 「ヴィーガン=左翼」というキャンペーンも一時期よりかは下火になっていますが、そこでヴィーガンのイメージ悪化のために代わりに守旧派勢力が持ち出したのが「ヴィーガンエコテロリスト」というキャンペーンです。

 念の為に言っておくとそもそも日本ではヴィーガンによるテロは発生していません。

 むしろ我が国ではアンチヴィーガニズムホリエモンみたいな、「反天皇」勢力によるテロが行われていました。

Photo_2

 写真は今上天皇陛下が皇太子時代に火炎瓶を投げつけた沖縄解放同盟準備会の連中ですが、こういう輩をテロリストと言います。

 話を戻すと、ヴィーガンはこんな活動を少なくとも日本ではしていません。

 そこでホリエモンの先ほどのツイートみたいに海外の例を出して「ヴィーガン=テロリスト」という印象操作を行うのですが、これにも問題があります。

 フランスでヴィーガンによる襲撃が行われている、とマスコミは盛んに宣伝しているのですが、実態はかな~り怪しいのです。

 ホリエモンもリンクを貼っていた記事を見て見ましょう。

完全菜食主義者の肉屋襲撃が多発、政府に保護要請 仏
2018.07.12 Thu posted at 19:35 JST 

 
(CNN) フランスの肉屋の業界団体は12日までに、完全な菜食主義者団体による店舗への「テロ」にも等しい深夜などの襲撃が今年多発しているとして内務省に対し保護措置を講じるよう要請した。襲撃の関与者の逮捕も期待している。
 
これら攻撃では魚屋を含め、店の窓ガラスが割られたり店頭に肉反対のスローガン字句がスプレーで描かれ、血液を模した液体で汚されたりするなどの被害が出ていると主張した。業界団体によると、政府への陳情の書簡が公になった後、リヨンなど2カ所の肉屋が新たに襲撃されたという。

業界団体の責任者はCNNの取材に、これらの迷惑行為は菜食主義勢力の仕業と主張しながらも特定の団体名への言及は避けた肉屋の団体には1万8000業者が加盟しているとされる。(略)

あらゆる動物性食品を拒む運動への仏国内の支持は急激には広まっていないが、同調勢力は徐々に拡大しているとされる。食品飲料業界の市場調査企業の昨年の調査によると、仏国民の6%が菜食主義者と自認した。この割合はドイツやスペインと同率で、昨年の5%から増加している。

フランス農務省によると、同国内の食肉消費量は2000~12年で減少。半面、菜食主義者向けの料理品の販売は15年から翌年にかけ82%急増したとのシンクタンクの統計もある。

菜食主義者団体はこれまで食肉団体のロビー活動が自らの主張の実現を阻んできたとの不満を示している。今年5月には国内の全ての食肉処理場に監視ビデオ設置を義務付けたり、檻の中で飼われる雌鳥の卵販売禁止を盛り込んだ農務・栄養関連法案の不成立に失望していた。マクロン現大統領は選挙戦中、これらの対策を公約にしていた。

同国議会は5月、学校生徒に週1回、菜食メニューの提供を義務付ける法案も廃止にしていた。議会は4月、消費者を混乱させるとの懸念から肉不使用のパック料理品に「ベーコン」「ステーキ」などの字句を添えることを禁止する法案修正も可決していた。

 後段の「ヴィーガン対応のステーキ」の販売を禁止するという露骨なフランスの食肉業界によるヴィーガン弾圧も酷いものですが、注目してほしいのは最初の部分です。

 実は「ヴィーガンによる襲撃」とされる一連の事件、容疑者は誰も捕まっていません。本当に犯人がヴィーガンかすらも明らかになっていないのです。

 ではどうして食肉産業側はヴィーガンによる攻撃だと主張しているのでしょうか?

 まさか彼らが警察よりもはやく犯人を特定しているならば別ですが、バイネームで犯人を指摘できない以上、彼らも犯人を特定できていません。

 私はこのことも既にヴィーガン弾圧立法を制定しているフランスの食肉業界による自作自演の可能性が高いと判断しています。

 こういう流れから判断すると、ホリエモンの言動についても本当に「ヴィーガンを潰す」目的で動いている勢力が背景にあるかもしれません。

 皆様はこのような守旧派勢力による印象操作に惑わされないように注意してください。