すべての「いのち」のために

日本SRGM連盟代表・日本アニマルライツ連盟理事・日本優生思想研究所研究員の日野智貴のブログです。いのちに線引きする「優生思想」に断固反対!(記事内容は所属団体の公式見解とは無関係の個人的見解です)

全人類が兄弟であると魂の底から深く悟るのが「智慧」である


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 智慧は全人類が兄弟であることを教える。全人類が兄弟であると言うことを単に口頭禅だけではなく、魂の底から深く悟ることが智慧である。このような智慧が人類の大多数にひらけて来るまでは、人間はまだ肉体的段階又は精神的段階の発達にとどまっているのである。人間は霊なる実相に目覚めて来たときに、はじめて魂の底から、全人類が兄弟であることを知るのである。全人類が互いに兄弟であることを魂の底から知ったとき、全地上の人類は、一つの神の国の市民となる。すべての民族は、それぞれの使命を有って国を建てているのであって、国をつぶして世界を一国家にする必要はないのである。それぞれの個性と特色とを有つ各民族は、それだけでは、どの民族も、どの文化も完全ではないのである。それぞれその特色を維持しつつ、互いに長短相補いあるとき地上に完全な文化がつくられる。そのために各々特色ある民族はつくられているのである。谷口雅春先生『新版真理 第十巻』67頁)


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 智慧とは何か、というと光明思想家・谷口雅春先生によると「人類がすべて兄弟である」という真理を悟ることである、と言います。

 人類がみな互いに兄弟である、ということを魂の底から知るときにはじめて、人類は本当の智慧に目覚めている、と言えるのです。

 そのことに目覚めていない限り、人類は肉体の維持発達に捉われていたり、せいぜい精神修養のために修行したりする程度の存在であり、公に貢献する存在とはなりえないのです。

 肉体をいくら鍛えても、あるいは精神面での鍛錬を繰り返していても、人類が兄弟であることを悟らない内は人類は次の段階に進めません。

 心身は健康そのもの、人格的にも申し分ない名士であったとしても「あの民族は兄弟ではない、彼らを排斥するのが愛国心である」等と言ったりしていると、彼らは本当に智慧があるのではなく、とんだ思い違いをしている愚か者なのです。

 普段から優しい人間であったとしても、全ての人類を兄弟と認めない以上は、彼は智慧無き排外主義者と言わざるを得ません。

 また、世間には胎児を堕胎で殺すのは全く問題のない行為である、という風に思っている方もいるのですが、胎児と言えども人間であり、我々の兄弟です。

 止むを得ず堕胎を選択することに追い込まれることもある社会はやはり宜しくないのであって、必要悪は社会全体での悪業であり、善ではありません。

 そもそも、必要悪というのは社会全体ですべての人類が兄弟であるという智慧に目覚めていないからこそ発生するものなのです。


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 全人類が兄弟であるということを悟ると、我々は「神の国の市民」となるのです。

 この言葉を今流行りの言葉で表現すると「地球市民」ということです。

 もっとも、この「地球市民」という言葉は国家や宗教を否定する唯物論左翼の方が良く使われているので、ここで谷口雅春先生はあえて「神の国の市民」という言葉を使われているのだと思います。

 「神の国」というと、これまでの信仰を棄てて「神の国」の宗教を新しく信仰しなければならないのか、とか、或いは日本とか中国とかアメリカとか言った国の国籍を棄てて「神の国」の国籍を取得しなければならないのか、というツッコミをするひねくれ者もいるかもしれませんが、ここでいう「神の国」というのはそういうショボい概念ではないのです。

 どのような宗教の信者にも開かれた国であり、そしてこの「国」というのは既存の国家を否定したものではありません。

 日本には日本の、中国には中国の、アメリカにはアメリカの個性があり、それぞれその個性を活かしあう兄弟である、と気付いた時に我々は「神の国の市民」となることが出来るのです。

 最近の日本には日本だけが素晴らしくて中国は劣っている、という方もいるのですが、中国には中国で日本よりも優れた面はたくさんあります。

 周辺諸国を侵略したり、自然を破壊したり、核兵器を多数保有したり、というのは日本よりも優れた面とは言い難いですが、しかしながら曲がりなりにも世界第二位の経済大国となった背景には中国のエリート層は聡明な人間が多いからである、ということは認めないといけないのです。

 また、愛国心という土俵に立つと日本人は中国人には遠く及びません。日本はGHQによるわずか数年の支配ですっかり愛国心を骨抜きにされましたが、中国人は元や清といった異民族支配を何百年を受けながら民族の誇りを失わなかった、素晴らしい民族なのです。


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 やはり日本人は増上慢に陥ってはなりません。中国人の優れている面を認めず、彼らを兄弟扱いしなかった結果、中国の国力はどんどん日本を抜いているのです。

 中国がここまで発展した理由の一つが、彼らには日本人には比べ物にならないぐらい愛国心が強い、ということが挙げられます。

 とは言え、その愛国心は素晴らしいのにやはり本当の智慧にはまだ彼らは目覚めていないから、チベット満洲東トルキスタン南モンゴルを侵略したり、自然を破壊して世界に迷惑をかけたりしているのです。

 こうしてみると、既に神武肇国の際に「八紘為宇」という「世界家族国家共同体」の理念を掲げて日本を建国された

神武天皇陛下は素晴らしいと言わざるを得ません。

 古くから日本人の中には世界が一つの家族であることを知っている人はいましたし、海外にもいたわけですが、惜しむらくはまだまだ日本人の大多数は「人類は兄弟である」という智慧に目覚めていないことです。

 日本人の平和を好む性質、自然を愛する性質は、人類はみな兄弟であるということを悟ったときに、もっとも処を得て生かされる類のものです。

 平和を愛すると言いながら、他国民を兄弟として見ていないのでは、せっかくの日本人の平和な気質も完全に生かされているとは言えません。やはり日本人は魂の底から「人類は兄弟である」と悟って、古に

神武天皇陛下が提唱された世界家族国家共同体の理念に邁進しなければならない、と思うのです。


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