すべての「いのち」のために

日本SRGM連盟代表・日本アニマルライツ連盟理事・日本優生思想研究所研究員の日野智貴のブログです。いのちに線引きする「優生思想」に断固反対!(記事内容は所属団体の公式見解とは無関係の個人的見解です)

のだめカンタービレ

 私は食費0で生活することが目標なのであるが、TSUTAYAではDVDを何と一週間108円で借りられるということを知る。

 これまで一食百円以内を目標にはしていたものの、多くの日は数百円をかけていた私は、何とも情けない気持ちになった。

 何も食べずにDVDを見る方が倫理的で、文化的で、健康的である。今週は好きなDVDを借りて、食費の支出は(用事での外食を除き)0円にしよう、と思ったのだった。

 そう思ってのだめカンタービレのDVDを借りてきたが、いざ借りるとDVDをゆっくり見る時間はそうないことに気付く。

 それで、今日になってのだめカンタービレをみることになった。なんで名作の映画ではなくのだめなのか、は趣味の問題である。

 皆さんは「失礼の匂いのする映画」や「失恋の匂いのするドラマ(乃至アニメ)」は、ないだろうか?

 この動画を見ると失恋の記憶が蘇る、というものである。

 私にとっては「名探偵コナン」がそうだ。失恋とは直接に関係はないが、ちょっと不快な思いでのあるアニメなのである。

 もう一年半以上前のことになるが、私は自分を振った女性に呼ばれて遊びに行っていたことがあった。そして、私はその女性に「コナンの映画を一緒に見ない?」と言われた。

 もう夜遅かったこともあり、私は映画を見ずに帰った。結果、その女性は別の男性と一緒に映画を見て、そしてその日から二人は交際を始めた。

 既に振られた後の事とは言え、コナンの映画を子供の頃のように楽しめる心境には、ならなくなった。

 のだめカンタービレにはそのような失恋の思い出はない。とは言え、音楽が特に好きかと言うと、小中学生の頃に吟道を習っていた程度の私には、音楽の嗜みなどないに等しい。

 私がこのドラマを気に入っているのは、一つは周囲の影響だろう。例の女性は音楽活動を副業でしていたが、それだけでなく私の周囲には音楽に造詣の深い人が多い。

 コナンとは対照的に、何となくよいイメージをもつ作品なのである。

 もう一つは、どことなくサヴァンアスペルガーの匂いのするのだめには、感情移入がしやすいのかもしれない。

 これは私が『十二国記』が好きな理由と似ている。

 『十二国記』の世界では、麒麟が王を選ぶとされているが、麒麟は天帝の命令で王を選ぶのであるから、王は天帝が選んだ存在である。しかも、王と麒麟は人間ではなく神である。

 なのに、国が乱れる。そのような世界観に、私は妙なリアリティーを感じていた。

 天皇陛下の神聖不可侵、ローマ教皇の不可謬と同じテーマを『十二国記』に感じているのである。

 『十二国記』みたいな「神仙が政治をしている世界」は、みんな絵空事のように思うかもしれないが、皇室や政治・宗教・学界の最高クラスには、過去世に天界にいて使命を持って生まれてきた者が少なくないのである。

 確実なことを言うと、インドで非暴力不服従運動を展開したガンディーも、天界にいた高級霊である。

 のだめカンタービレの登場人物は『十二国記』に出て来るような、神仙ではない。しかし、のだめも千秋先輩も人間離れした才能を身に着けている。

 こう言う人達は事実、過去世で天界にいて音楽活動をしていた方が多いのである。(実際にのだめや千秋先輩のような方がいれば、の話だが。)

 いわゆる「天賦の才能」と言うのは、努力なしで得られているかのようなイメージがあるが、過去世からずっと努力を積み重ねてきた結果、得られたものなのだ。

 それはともかく、のだめの生活能力の無さと反比例するかのような才能、そして妄想癖という組み合わせは、このドラマをとても愉快なものにしている。

 今日になってこのドラマを見ていて気付いたが、実際には千秋先輩にも相当な妄想癖がある。

 こたつを諸悪の根源と見做すあたりは、やや中二病っぽい描写がある。

 それでいて生活能力はあるのだから、中々凄い人物である。容姿と財産に恵まれて天賦の才能があり、家事能力が高いとなると、天は二物を与えず、というのは嘘なのか、という話になる。

 社会通念の枠にとらわれない、柔軟な発想ができるという意味では妄想癖も絶対悪ではないのかも、知れない。

 のだめカンタービレは今回借りたDVDは第三回と第四回しか入っていないが、続きを読みたくなるような話だった。漫画のように動く俳優の演技のうまさもあると思う。

 ちょっと、思ったことを列記してみる。

 千秋先輩の元カノがちょこちょこ登場するのは気になる。こちらは千秋先輩とは正反対にまともな女性である。どうみてもこれから登場する伏線だが、続きのDVDは来週か再来週に借りる。(こういうとネタバレのコメントする嫌がらせが登場しそうだ。)

 最後のキスシーンだけはやっぱり苦手だ。どんなフレンチ・キスであっても、キスのスピリチュアルな意味を知っているものとすると、猥褻な場面に思えてしまう。まぁ、のだめがすると猥褻さがなくなりコメディーになるのも事実だが。

 マエストロが行っている店はキャバクラらしい。かつてある中国人の女子学生に「キャバ嬢とホステスの違い」を聴かれたことがあったが、当然答えられなかった。こういうドラマを見てもやっぱり理解できない。

 ドラマなのにアニメの要素をちらほら入れるのは、のだめカンタービレぐらいだと思う。最初は違和感を感じていたが、のだめや千秋先輩の脳内をよく表している。

 私がこのドラマを借りたのに間違いはなかった、と思った。

 話は大きく変わるが、このドラマに出てきた鍋は楽しそうである。

 という訳で、早速ヴィーガン鍋パーティーの企画を立ち上げた。今のところ、関西・関東・九州の三地方でヴィーガン鍋パーティーを行う予定である。

 参加希望者は是非、ご連絡ください。